2009年05月31日
東京ガスは2009年2月9日、太陽熱集熱器で集めた熱を、夏は冷房、冬は暖房に有効活用する「高効率ソーラー空調システム」の実証を同年4月から開始した。
60~70%という集熱効率(日射量に対する集熱量の割合)を有する太陽熱集熱器で集めた熱を利用。夏場は「太陽熱駆動吸収冷温水機」を用いて太陽熱集熱器で集めた熱を冷熱に変換し冷房として利用し、冬場は暖房に直接利用する。さらに変化する気象条件や変動する空調負荷に対して、太陽熱を優先して利用できるよう、同社独自の最適統合制御を組み込む。
同社では本システムを既存の同社事務所ビルの屋上に設置し、「高効率ソーラー空調システム」の省エネルギー性を実証・確認し、またエンジニアリングのノウハウを蓄積する考え。導入前と比較して、一次エネルギー消費量を約20%、CO2排出量を約18%削減する効果を期待する。2010年度をめどに同システムの商品化および販売開始を目指している。
ベランダで太陽熱を利用 低コストなソーラー給湯システムでCO2削減(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028585.html
太陽熱を冷暖房に有効利用する「高効率ソーラー空調システム」
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20090209-01.html
登録日時: 2009/05/31 06:00:15 AM