エネルギー・地球温暖化

2009年07月15日

 

NTTなど3社 発電効率世界最高レベルの燃料電池システムを開発

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  企業(非製造業) 

 

日本電信電話(NTT)、東邦ガス、住友精密工業の3社は共同で、業務用の固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell, SOFC)の3kW級発電モジュールを開発。都市ガスを燃料とする発電試験を行い、世界最高レベルの発電効率を達成したことを2009年4月20日に発表した。

燃料電池システムは、発電規模によらず、都市ガスなどの燃料から高い効率で安定した電力を取り出すことができる。中でも、SOFCシステムは、最も高い発電効率(45~60%)が期待でき、貴金属触媒が不要で、排熱の利用価値が高い等の特長がある。

今回の発電モジュールでは、高性能スタック、熱フロー設計、高断熱設計などの技術を適用することにより、発電効率56%で数百時間、安定した熱自立状態運転を確認。また短時間では59%(LHV:低位発熱量)という世界最高レベルの発電効率を実現した。

今後、3社は本共同開発成果である発電モジュールを更に発展させ、業務用SOFCシステムとしての発電実証を行い、2~3年後の実用化を目指して、性能検証に取り組む予定。

低温作動固体酸化物形燃料電池(SOFC)の1kW級発電モジュール開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023055.html
産総研、高効率のマイクロ燃料電池の開発に成功(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024087.html
業務用固体酸化物形燃料電池発電モジュールを開発
http://www.ntt.co.jp/news/news09/0904/090420a.html

登録日時: 2009/07/15 06:00:15 AM

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