2009年05月30日
東北大学大学院環境科学研究科が実施する環境省地球温暖化対策技術開発事業「微弱エネルギー蓄電型エコハウスに関する省エネ技術開発」プロジェクトは、2008年12月17日、企業の協力により、太陽光発電の全量を昼間に直流電力のままリチウムイオン電池に蓄電し、その電力を直流電力のまま家電に利用する実証試験に成功した、と発表した。
従来型の太陽光発電システムでは、直流電力/交流電力の変換を2回行う必要があったが、本システムではこの変換を必要としないため、変換ロスがなく、エネルギー利用効率を飛躍的に高めることができる。これにより微弱電力の蓄電を含め、家庭電力を自給自足し、電力使用によるCO2排出量をゼロにすることも可能となると期待されている。
今後は、夜間の太陽エネルギーの利用やエネルギーの持ち運び、家庭内の未利用エネルギー(微弱エネルギー)・自然エネルギーの利用などを目指す。環境科学研究科では、微弱エネルギー蓄電システムを含め、本システムの実証運用を2010年3月完成予定のエコハウスで開始する。
登録日時: 2009/05/30 06:00:15 AM