エネルギー・地球温暖化

2008年12月28日

 

高校生、水素燃料電池と車輪内蔵モーターで動く電動三輪自転車を開発

Keywords:  再生可能エネルギー  NGO・市民  交通・モビリティ 

 

JFS/Fuel Cells Tricycle
Copyright 駒ケ根工業高校


長野県にある駒ケ根工業高校電気科は、水素燃料電池と車輪内蔵モーターで動く小学生向けの電動三輪自転車を開発し、2008年8月の「青少年のための科学の祭典伊那大会」で展示した。試乗会も行い、電動でCO2 を出さない自転車を通し、環境について考えてほしいと小学生にメッセージを送った。

車体前部に積んだボンベの水素が空気中の酸素と反応して発電し、この電気で後輪内蔵モーターを動かすしくみ。モーターはアウターロータ型モーターと呼ばれ、通常使用されている軸が回転するモーターとは違い、内側のステータコアが固定され、外側のロータが回転するというも ので、現在多くの自動車メーカーで研究されている。

同校では、2003年より地域企業や行政の協力のもと、新エネルギーの研究を開始し、2005年車輪内蔵モーターを製作、燃料電池自動車に搭載した。体験型エコ技術の発表を地域の方たちから要望されたことが、今回の電動自転車の開発につながった。

指導に当たった関悟教諭は、「長野県の自然の中で育った子供たちが、もの作りでみせる豊かな発想を生かし、地球と共に生きる新しい科学技術を開発、享受していってほしい」と語る。今後は大人が乗れる燃料電池自転車の開発や、燃料電池の制作およびそれを用いた電子おもちゃの製作に取り取り組んでいく考え。

駒ヶ根工業高校
http://www.nagano-c.ed.jp/komako/

登録日時:2008/12/28 6:00:15 AM

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