エネルギー・地球温暖化

2007年02月19日

 

滋賀県で木質バイオマス発電試験始まる

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  地方自治体 

 

滋賀県、同県東近江市とヤンマーは、2006年4月から木質バイオマス発電システムの共同研究を始め、試験設備の完成に伴い、同年9月17日に試験を開始した。2006年度から2009年度までの3年間試験を実施し、木質バイオマスの回収 変換利用という一貫したシステムの研究を通じて、エネルギー自給型地域社会の創造とその普及を推進していく予定。

同試験は、東近江市内で発生した製材端材、剪定枝、竹など、多種の原料より燃料ガスを生成し、低カロリーのガスでも安定した運転が可能なデュアルフューエルコージェネレーションにより、電気(22KW/h)と熱を作るもの。木質バイオマスの利活用は、化石燃料使用量の抑制やCO2削減に寄与するだけでなく、廃棄物系バイオマスの有効利用、里山整備による獣害対策、山村の活性化、山林の保全による水害防止など、複合的効果をもたらすと期待されている。

滋賀県は、新エネルギー導入を核とした県民協働による滋賀モデルづくりを目指し、2010年度には約2000kWのバイオマス発電の導入を目標としている。東近江市は、資源循環型社会の形成に向けた地域モデルづくりを推進しており、今後はバイオディーゼル燃料と木質バイオマスのコラボレート利活用も視野に入れたモデルづくりを検討していく。ヤンマーは、すでにコージェネレーションシステムを開発・販売しているが、バイオマス燃料を用いた新たなエネルギーテクノロジーの構築を目指す。




登録日時: 2007/02/19 11:01:02 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ