エネルギー・地球温暖化

2006年10月18日

 

工場などの排気風力で風力発電

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  環境技術 

 

テクノ菱和は2006年6月23日、工場から排出される空気を利用し、そのエネルギーを電気として回収する「ダクト排気風力発電装置」をウインドパワー、(有)中と共同で開発したと発表した。同年秋の発売をめざしている。

工場から排出される空気の運動エネルギーを回収し、電力に変換する考えは、これまでにも多くのアイデアがあった。しかし、特に低風速域では発電効率が悪く、また設置方法や位置などが不適切であると、逆に工場排気設備の運転電力の増加をまねくなどの問題があり、普及には至っていなかった。

しかし、排気風は自然の風と異なり、風速が一定であるため、ターゲットとする風速にあわせた発電機と風車を開発することで、効率良く安定した電力を得られる可能性が高くなる。そこで、効率の高い発電機と変速機構を新たに開発し、設置位置や排気口に対する風車径の最適値を導き出すことで、高効率の発電を実現したもの。

発電した電力は、蓄電装置を介して安定した独立電源として、照明、表示灯、案内板や防犯センサーなどに利用できる。同装置の発電電力は微量ではあるが、CO2削減、原油使用量削減などの省エネルギーへの取り組みを、社員への啓発や各方面へのアピールなどに活用できると期待されている。



http://www.techno-ryowa.co.jp/




登録日時: 2006/10/18 12:25:59 PM

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