2006年05月31日
Keywords: 再生可能エネルギー 大学・研究機関 水 環境技術
東京大学の堂免一成教授、長岡技術科学大学の井上泰宣教授らは、可視光で水を効率よく分解し水素を生成する光触媒の開発に成功し、英国ネイチャー誌の2006年3月16日号に論文が掲載された。
新たに開発された光触媒は窒化ガリウムと酸化亜鉛の固溶体で、表面に酸化ルテニウムと酸化クロムの微細粒子を配置している。この物質は太陽光の90%を占める可視光で反応するため、効率的な光触媒として水素製造の革新をもたらすと期待されている。
21世紀は水素エネルギー社会となると予測されている。化石資源を用いず、太陽光と純粋な水から水素を大量に製造する方法の開発は、人類が直面している環境問題やエネルギー問題に本質的な解決策を提供できる可能性がある。
登録日時: 2006/05/31 02:43:19 PM
英語記事はこちら