エネルギー・地球温暖化

2006年05月12日

 

下水汚泥からのバイオ天然ガス 神戸市バスの燃料に

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  地方自治体  環境技術 

 

神戸市は、下水汚泥から生じる消化ガスを精製して得られたバイオ天然ガス「こうべバイオガス」を2006年度より、天然ガス自動車燃料として実用化する方針を固めた。循環型社会の形成をめざす国内初の取り組み。

バイオ天然ガスは、04年10月より同市と環境装置メーカーの神鋼環境ソリューションが東灘処理場に設置した精製プラントで実証実験を行い、共同開発したもの。微生物が汚泥を分解する際に発生するガスに高圧をかけ、約40%を占めるCO2や硫化水素などの不純物を水に溶かし、メタン純度を都市ガス並みの98%まで濃縮することに成功。05年より、天然ガスを燃料とする市バスの走行実験を行っている。

バイオ天然ガスはバイオマスエネルギーの一種であり、大気中のCO2濃度を上昇させない。また、窒素酸化物や硫黄酸化物など大気汚染物質もほとんど排出しない。価格もガソリンに比べて3-4割安く、クリーンエネルギーとして期待されている。名称は公募で「こうべバイオガス」に決定した。

東灘処理場では、08年春からのバイオ天然ガス供給開始に向けて、1日に50キメートル走行する市バスなら40台分、30キロメートル走行する乗用車なら700台分のバイオ天然ガスを供給できる規模の設備を建設している。



http://www.city.kobe.jp/cityoffice//51/09/064_03.pdf


http://www.kobelco-eco.co.jp/topics/news/vaiotennengas.html


登録日時: 2006/05/12 12:59:47 PM

英語記事はこちら


 


 

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