エネルギー・地球温暖化

2006年03月31日

 

富士重工業、2000kW級風力発電システムの実証試験開始

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)  環境技術 

 

富士重工業は、定格出力2000kWの風力発電システム「SUBARU 80/2.0」を開発し、鹿島灘に面した茨城県神栖市波崎に試作機を設置、2006年年頭より実証試験を開始した。日本の風力発電市場の主流が今後2MW級となる状況に対し、日本の自然環境や社会的インフラに最適な大型風力発電システムとして期待されている。

今回開発したシステムは、ローターの中心までの高さが62メートル、ローター直径が80メートルで、可変速制御を備えた3枚のブレードにより風速3メートル/秒以上で発電可能。発電システムは開発に協力した日立製作所製。

ローターをタワーの風下に配置したダウンウインド方式なので、山岳や丘陵地に多く発生する吹上風のエネルギーを効率よく利用でき、従来方式より発電量を増加できる。また、台風や突風に対しても、タワーや発電機への荷重が軽減され、より安全で強固である。

また、冬の日本海側で特に多い落雷による事故や故障などを大幅に減らすため、国際規格を超える対雷仕様となっているほか、部品を分割することで従来の1MW級風力発電システムをしのぐ輸送性を有する。建設地までの輸送費が削減できるうえ、今まで搬入設置できなかった場所にも2MW級を導入できるようになる。



http://www.fhi.co.jp/news/05_10_12/05_12_27.pdf


http://www.fhi.co.jp/ecotechnology/wind/index.html


登録日時: 2006/03/31 11:59:05 PM

英語記事はこちら


 


 

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