エネルギー・地球温暖化

2006年03月20日

 

太陽電池市場、2008年度まで毎年3-4割の成長

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関 

 

矢野経済研究所が2005年4月-2005年6月の間、各分野のメーカーなどを対象に取材、各種統計値やアンケートなどによる調査結果をまとめた2005年版新エネルギーシステム市場の徹底研究「太陽光発電編」によると、ドイツをはじめとする欧州での旺盛な需要に対応するため、輸出を中心に毎年度30%-40%の伸びで市場が伸長し、2008年度には出荷容量ベースで2,350,050kW(2004年度比367%)となる見込み。

2004年度の太陽電池セル・モジュール(国内向け+輸出)の出荷容量ベースでの推定市場規模は640,136kW。太陽電池のメイン用途である住宅用太陽光発電システムの2004年度の推定市場は、件数ベースで58,600件、金額ベースで3,595億円であり、件数ベースでは既築が80.6%を占めた。

引き続き既築を中心に市場が伸長すると思われ、2008年度の総件数は147,600件(同252%)と予測される。2008年度の金額ベースでの推定市場規模は6,989億円(同194%)で、内訳は、新築4,575億円(同185%)、既築2,413億円(同215%)と予測される。

公共分野におけるユーザーニーズ(回答自治体242)では、既に太陽光発電システムを導入している自治体は55.6%で、新設・増設を検討中の自治体は23.2%であった。新設・増設の導入目的は、環境教育・啓発が91.4%と群を抜いて高く、次いで二酸化炭素削減(74.1%)、省エネ対策(63.8%)。設置用途は、学校(51.7%)、庁舎(22.4%)、街路灯(10.3%)の順であり、公共分野では教育関連の施設への導入が進むものと思われる。






登録日時: 2006/03/20 09:12:12 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ