2005年10月02日
Keywords: 再生可能エネルギー 交通・モビリティ 企業(製造業) 企業(非製造業)
神鋼環境ソリューションと神戸製鋼所は2005年7月5日、工場やごみ焼却場で放散されてきた200度以下の中・低温域廃熱の熱エネルギーを独自開発の高効率な蓄熱装置に蓄えて遠隔地へトラック輸送する技術を開発したと発表した。
これは90度以上の高温水を輸送先で再利用できる世界初の技術で、暖房用の他、市販の吸収式冷凍機と組み合わせて冷房用エネルギーとしても利用できる。パイプラインなどのインフラ整備が不要のため、集合住宅や公共機関などでも利用できる。
両社は、高い蓄熱量と融点温度を持つエリスリトールを蓄熱材に使用し、蓄熱装置内の熱媒体と蓄熱材の熱交換に直接接触式を採用して伝熱効率と充填効率を高め、熱エネルギー輸送効率を向上させた。すでに、1トンの実験用小型蓄熱装置で蓄熱したコンテナを約5キロ輸送して90度の高温水を取り出す試験にも成功している。
実用化では約10トンの蓄熱装置が主流になると想定。この場合、1台で、一般家庭30戸分の1日の暖房に必要な熱量に相当する約120万kcalの熱エネルギーが蓄えられる。また120万kcalのうち85万kcal(90度以上の熱エネルギー分)を冷房用冷熱として利用することができる。
http://www.kobelco-eco.co.jp/topics/news/netsuyusou.html
登録日時: 2005/10/02 10:34:43 AM
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