2005年06月22日
これまでオフィスや公共施設などでの利用が主であった太陽光採光システムが、小型・軽量化により、快適な自然の光を採り入れたいという一般家庭にも普及し始めている。
このシステムは、太陽を自動追尾し、高層マンションの谷間の家屋や地下室など自然採光が不充分な環境にも太陽光を採り入れるもの。「太陽光採光システム協議会」によると、10年ほど前から普及が始まり、これまでに国内で約6000台を販売。2004年には前年度比10%増の700台が販売され、家庭用がうち半分を占めるようになった。
ラフォーレエンジニアリングが研究開発した「ひまわり」は、太陽光を高性能の凸レンズで集光し、光ファイバーで室内や地下室などに伝送するシステム。集光機は屋外に設置し、太陽を自動追尾する駆動システムにより、一日中、高効率に太陽光の採光ができる。単レンズ集光により発生する色収差(波長の長さによって焦点位置が変わる)を利用し、紫外線・赤外線をカットした高品質の太陽光を提供するもの。
太陽光採光システムは太陽エネルギーを活用するため、省エネに貢献できる。維持費はほとんどかからないが、時刻や天候などによる明るさの変動や価格に課題が残るとされている。
http://www.himawari-net.co.jp
http://www.sun.or.jp
登録日時: 2005/06/22 09:58:42 AM
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