エネルギー・地球温暖化

2005年04月26日

 

川崎重工、液体水素コンテナ開発

Keywords:  再生可能エネルギー  交通・モビリティ  企業(製造業)  環境技術 

 

川崎重工は、2005年1月26日、高性能液体水素コンテナを開発し、このコンテナを用いての液体水素輸送の公道試験に成功したと発表した。液体水素は、容積が常温常圧の水素ガスの約1/800であり、圧縮ガスや吸蔵合金などに比べ、大規模な水素輸送貯蔵に有利とされている。

本コンテナは、20フィートコンテナ(6 x 2.4 x 2.6 m)に容積14.65m3の貯蔵タンクを内蔵したもの。外部からの入熱量の低減、液体水素の揺動防止等の対策を施すことで、液体水素蒸発量は従来のローリ車に比べて半分の0.7%/日以下に低減している。

日本で初となるコンテナ輸送の公道試験では、液化基地(兵庫県尼崎市)での充填から水素ステーション(東京都江東区)への払い出しまでのインターフェースや、輸送中の圧力上昇防止などコンテナの性能を確認し、実用化のめどを付けた。

同社は、本コンテナをベースに、15-40m3の液体水素コンテナをシリーズ化する計画。また、技術開発を推進して高性能化を目指すとともに、将来の大量輸送を視野に入れ、より環境負荷が小さい鉄道や船舶用コンテナも開発する考え。




登録日時: 2005/04/26 06:27:07 PM

英語記事はこちら


 


 

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