2005年01月04日
Keywords: 省エネ 交通・モビリティ 企業(製造業) 地方自治体 政策・制度 環境技術
石油連盟は、2004年9月17日東京都庁において、世界に先駆けて硫黄分が10ppm以下である「サルファーフリー(超低硫黄)」ガソリン・軽油の全国供給を2005年1月から開始すると発表した。
日本では、すでにガソリン・軽油の硫黄分は世界で最低レベルの50ppm 以下で供給されている。一方、東京都が策定した環境基本計画や、国の総合資源エネルギー調査会の答申では、サルファーフリー化の実現を遅くとも2008年までに求めていた。
石連加盟各社では、新技術の研究開発や脱硫設備の新設・改造等に約2500億円を投じて、その早期実現を推進してきた。この結果、時期を2-3年前倒しして、2005年1月からサルファーフリーガソリン・軽油の全国供給が開始可能となった。遅くとも同年4月頃には流通在庫が置き換わり、離島や沖縄をのぞくすべてのサービスステーションで販売されるガソリン・軽油はすべてサルファーフリーとなる見通し。
サルファーフリー燃料の供給開始によって、硫黄分による排出ガス浄化装置への障害が解消されることから、東京都、石油連盟は自動車業界に対し、さらに低公害で低燃費な自動車の早期開発を求める。また東京都は、国に対し、世界の自動車公害対策をリードする規制の早期実現を迫る考え。
登録日時: 2005/01/04 03:58:06 PM
英語記事はこちら