エネルギー・地球温暖化

2004年12月24日

 

世界初 太陽熱発電の小型化・高効率システムの開発に成功

Keywords:  再生可能エネルギー  大学・研究機関  環境技術 

 

東北大学大学院環境科学研究科の研究グループは2004年8月、太陽熱発電の小型化・高効率システムの開発に、世界で初めて成功したと発表した。開発された新システムの太陽エネルギー変換効率は16-20%で、同グループの齋藤武雄教授は「発電効率は太陽電池の2倍・燃料電池の1.5倍」と語る。

太陽熱で温めた水で液体の代替フロンを120-200度以上に加熱、細いノズルからガスを高速で噴出させてタービンを回転させるランキンサイクルで発電するしくみで、12年をかけて開発した。ローターの形状など10数種のメニューの組み合わせによって高効率が実現した。

発電コストは、現在の太陽光発電の1キロワット70万円に対し、20万円位を目指している。日中に蓄えた熱水は、24時間給湯・暖房にも使用できる。同教授は「新システムは、家庭用電源やハイブリッド自動車の動力などあらゆる用途に期待できる。今後、年内に実証実験に着手し、早ければ来年にも3キロワット程度の家庭用小型電源などの形で商品化したい」と語る。



http://www.kankyo.tohoku.ac.jp/index.html




登録日時: 2004/12/24 12:04:09 PM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ