2004年11月09日
Keywords: 再生可能エネルギー 交通・モビリティ 地球温暖化 政府 環境技術
国土交通省は2004年6月、地球温暖化防止の観点から、高濃度のバイオマス燃料に対応し得るエンジンとこれを搭載した「バイオマス燃料対応自動車」の開発促進事業を開始した。検討会を設置し、今後2年間でバイオディーゼル燃料専用車を試作。耐久走行試験、排出ガス・安全性試験等を実施し評価を行う。
第1回検討会では事業計画を策定。2006年3月を目途に、最新の長期規制値より窒素酸化物(NOx)を半分以下、粒子状物質(PM)は4分の1以下、燃費等の性能は既存のディーゼル車と同程度とする試作車の目標値が定められた。
石油系燃料の代替となるバイオマス燃料は、二酸化炭素の増減に影響を与えない「カーボンニュートラル」の特性を有している。しかし、100%もしくは高濃度のバイオマス燃料を、既存のディーゼル自動車にそのまま使用した場合の環境・安全等への影響はまだ十分に評価されていないことが課題である。
この事業で、バイオディーゼル燃料専用車の、環境・安全面で満たすべき対応技術等が明確になり、バイオディーゼル燃料対応車の開発と普及促進が期待される。
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/09/090628_.html
登録日時: 2004/11/09 01:49:03 PM
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