生物多様性・食糧・水

2004年08月19日

 

棚田を入口に、都市と農山村の交流 - 棚田ネットワーク-

Keywords:  食糧  NGO・市民  政策・制度  生態系・生物多様性 

 

日本の国土の約7割は中山間地域。この地域には斜面を階段状に切り開いて造られた棚田があるが、過疎化や農業の担い手の高齢化などで、耕作放棄地が増加している。棚田は農業以外にも、景観美、洪水防止、水源かん養など重要な機能を持つ。

NPO法人棚田ネットワークは、「上流(中山間地)の危機は下流(都市)の危機でもある」と1995年発足した。棚田の持つ多面的な役割を、もう一度見直し、中山間地域のさまざまな問題を共に考え、自分たちにできる応援をする。

現在、新潟県松之山町、長野県八坂村、千葉県鴨川市などで米作りコースや体験イベントを実施。1999年より東京で棚田講座を開講するなど、棚田の支援をとおして、都市と農山村の人々が相互に理解し、協力し合える関係づくりに取り組んでいる。

全国的に、棚田オーナー制度や環境教育、グリーンツーリズムなどを通して棚田保全活動が始まっている。棚田ネットワークはこれらの動きに、都市の側から呼応し、棚田を守り、山と水を守り、日本の農山村を守ろうとするものである。





登録日時: 2004/08/19 11:18:40 AM

英語記事はこちら


 


 

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