2003年08月13日
Keywords: 再生可能エネルギー 大学・研究機関 環境技術
独立行政法人産業技術総合研究所は、可視光を透過させながら紫外光を利用して発電を行う「透明な太陽電池」の試作に成功した。
試作品は0.1平方センチメートルの小さいものであるが、同研究所では、この「透明な太陽電池」を通常の窓ガラスに置き換えて設置することをめざし、ソーラーシートのような大面積のものに対応できるプロセスも平行して検討している。
これまでの太陽電池は可視光、赤外光を発電に利用するものが中心だったが、今回の「透明な太陽電池」は人体に有害な紫外光を吸収して発電に利用し、可視光は透過させ照明に利用できる。また赤外光反射機能を付加することで、赤外光を温度制御に利用できるという画期的なもの。
これにより太陽光の50%以上を有効利用することができる。発電効率は3%とあまり高くないが、窓ガラスに置き換えれば広い設置場所が容易に確保できるので、発電、採光、断熱の三機能をあわせもつ窓としての利用が将来期待される。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2003/pr20030625/pr20030625.html
登録日時: 2003/08/13 08:46:01 AM
英語記事はこちら