2003年02月28日
Keywords: 省エネ 交通・モビリティ 地球温暖化 政府 政策・制度
国土交通省は、より一層の地球温暖化対策を進めるとともにエネルギーの消費量を削減するため、LPガス自動車の燃費基準を策定するべく検討を進めている。
LPガス貨物自動車には、型式指定を受けたものがないことから、今回は、LPガス乗用自動車のみが対象となる。車両重量区分ごとに、最小1リットルあたり4.8キロメートル(重量2266キログラム以上の場合)から最大1リットルあたり15.9キロメートル(重量702キログラム以下の場合)の目標燃費基準値案を設定。国民の意見を聞いたうえで、最終とりまとめを行う予定。
この燃費基準が達成された場合、2010年度に出荷されるLPガス乗用自動車の平均燃費値は、2001年度と比較して約11.4%向上し、現在、走行しているLPガス乗用自動車(主にタクシー)のすべてがこの燃費基準を達成したものになった場合、約50万トンのCO2削減効果があるという。
LPガス自動車は、排気ガス中に、黒煙・SPMの排出がなく、NOxも少ない。二酸化炭素の排出もガソリン車に比べ10%程度少ない。海外のタクシーはほとんどがガソリン車だが、日本では、1963年頃からタクシーがガソリン車からLP自動車へ替わり、現在全国に約23万台あるタクシーのほとんどがLPガス自動車。
LPガス自動車については、これまで燃費基準は定められていなかった。タクシー1台あたりの走行距離は自家用乗用車の約7倍であるため、燃費基準改善によって高い地球温暖化防止効果が期待できる。
http://www.mlit.go.jp/kisha/pubcom/pubcomt143_.html
登録日時: 2003/02/28 10:28:53 AM
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