政策・制度・技術

2017年07月24日

 

NEDO、洋上風況マップ「NeoWins」を公開、日本近海の水深や航路等多様な情報を一元化

Keywords:  環境技術  再生可能エネルギー 

 


イメージ画像:Photo by Lars Christopher Some Rights Reserved.

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2017年3月23日、日本周辺の海域を対象とする洋上風況マップ「NeoWins」(全国版)をウェブサイトで公開した。洋上風力発電事業の計画時に不可欠な風況に加え、自然・社会環境の情報も提供する国内初のマップである。

本マップの風況データは、高精度の気象モデルシミュレーションと人工衛星による海上風の観測値に基づいている。沿岸地域だけでなく離岸距離30km以遠の外洋についてもデータを提供しており、風車の出力特性や設置場所の緯度・経度を入力すれば、発電量の簡易予測も可能である。

さらに「NeoWins」には、自然環境と社会環境に関する情報も統合されている。前者は水深や海底地質、サンゴ礁や鳥類の生息地など、後者は国立・国定公園、漁業権、航路など様々な情報を閲覧できる。

NEDOは2015年度から本マップの開発に取り組んでおり、2016年には銚子沖にデータを限定したデモ版を公開していた。今回全国版の完成を機に、洋上風力発電事業を計画・検討する事業者や自治体による活用が期待される。

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