2014年02月02日
東京都水道局は2013年10月1日、都の施設として初めて全発電電力を再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用して売電する小水力発電設備が葛西給水所内に完成し、同日より運転を開始したことを発表した。
再生可能エネルギー固定価格買取制度とは、再生可能エネルギー源(太陽光、風力、水力など)を用いて発電された電気を国が定める価格以上で一定期間電気事業者が買い取る制度。
同発電所では、水流の落差を生かした通常の発電方法ではなく、浄水場から送られてくる水道水を配水池に引き入れる圧力を利用して発電する。最大出力は340kW。年間予定約140万kWh(一般家庭約420戸分の年間使用電力量に相当)を発電する予定。これを既存の大手電力会社ではない新電力のサミットエナジーに売電する。この取り組みにより、年間約530トンのCO2削減が見込まれる。
都は再生可能エネルギーについては、今後も費用対効果を図りつつ導入を拡大し、環境負荷低減や電力供給に貢献していきたいとのこと。