2013年03月04日
Keywords: 環境技術 再生可能エネルギー 大学・研究機関
福井県工業技術センターは2012年11月29日、太陽電池等の製造、仕入れおよび販売を行うスフェラーパワーや県内企業と共同で、球状太陽電池を並べた糸の製造技術を開発し、その糸を織り込んだ発電するテキスタイルの試作に世界で初めて成功したと発表した。
試作された太陽電池テキスタイルは、直径1.2mmの球状太陽電池を直線に並べて糸上に接続し、これをよこ糸として、たて糸とともに織り込んだもの。厚みが1.4mmと薄く、曲げた状態でも発電が可能。
受光角度が広く、光の透過性を確保できる球状太陽電池の特長と、軽量、フレキシブル性、伸張性といったテキスタイルの特長をあわせもっており、従来の太陽電池で実現できなかったさまざまな用途への応用が期待されている。
2012年度の国の委託事業(戦略的基盤技術高度化支援事業)に採択され、2015年度を目処に、同テキスタイルを壁や屋根に使った建造物等での製品化を目指した実用化研究を行っている。