2013年01月25日
Keywords: 環境技術 再生可能エネルギー 地方自治体 大学・研究機関
静岡県熱海市は2012年10月5日、慶應義塾大学環境情報学部の武藤佳恭教授の技術協力の下、同市上宿町の温泉の源泉に低温度差発電装置を設置した。約100℃の温泉の蒸気と約20℃の水道水との温度差を利用して、温度差を電気に変換するゼーベック素子5枚により約15Wの発電をしている。
発電した電力を使用して3Wの電灯を24時間点灯するほか、音の減衰が小さく、消費電力が従来の100分の1である横波スピーカーにつないで音声ガイタンスによる発電の仕組みの説明を行う。また、スマートフォンの充電や無線LANルーターの利用が無料でできる設備も提供する。
同市では2013年3月29日まで設置した後、常設設置に向けて検討を進めるとしている。