2012年09月28日
総合食品メーカーの味の素は2012年6月15日、独立行政法人水産総合研究センター国際水産資源研究所の協力により「太平洋沿岸カツオ標識放流共同調査」において、合計102日間にわたるカツオの遊泳行動の記録に成功したと発表した。
南西諸島海域から西日本沿岸への移動を確認することを目的として、2012年2月および4月に与那国島海域で169尾のカツオにアーカイバルタグ(記録型標識)を装着・放流し、2尾を再捕した。記録されたデータから、移動経路や遊泳水深、遊泳海域の水温などがわかった。6月末までにさらに4尾を再捕し、遊泳行動の記録は合計349日間となった。
今後、日本沿岸における遊泳行動の詳細解明につなげるとともに、中西部太平洋におけるカツオ資源の持続的利用に貢献したいとしている。