政策・制度・技術

2012年07月16日

 

東工大 CO2排出量を60%削減可能な研究棟が竣工

Keywords:  環境技術  再生可能エネルギー  地球温暖化  大学・研究機関 

 

東京工業大学は2012年4月27日、大岡山キャンパス(東京都目黒区)に新しい研究棟「グリーンヒルズ1号館」(環境エネルギーイノベーション棟)が竣工したと発表した。同研究棟は、既存の同大学研究棟比でCO2排出量を約60%以上削減し、棟内で消費する電力をほぼ自給自足できるエネルギーシステムを持つ。今夏より最先端の環境エネルギー技術の研究が展開される。

同棟は、地上7階、地下2階、延床面積9554平方メートル。建物の南面・西面・屋上すべての壁面に650kWの発電容量を持つ4570枚の太陽電池パネルを設置し、加えて100kWのリン酸型燃料電池を組み合わせた複合型の高効率分散型発電システムを導入している。

燃料電池の高温排熱は吸収式冷凍機などによって空調に利用、低温排熱は湿度を制御するデシカント空調に利用して、システムの総合効率を最大化する。室外機から放出される熱には地中熱ヒートポンプを活用、共用部にLED照明、ペアガラスを採用、人感センサーの活用などで省エネ化を徹底している。さらに、地震エネルギー吸収ブレースを【籠】のように建物外周に配し、直下型大地震に耐えうる耐震性能を持たせている。

登録日時:2012/07/16 06:00:15 AM

English  

 

 

このページの先頭へ