政策・制度・技術

2012年01月07日

 

トヨタ自動車 酵母菌の開発・緑化事業の取り組みを公表

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  再生可能エネルギー  地球温暖化 

 

トヨタ自動車は2011年10月3日、バイオ燃料(セルロースエタノール)の生産効率を引き上げる新開発の「酵母菌」や、駐車場と壁面向けの新しい都市緑化資材、および樹木の緑陰や蒸散の効果を予測し、涼しく快適で過ごしやすい空間を創出することが狙いの「クールスポット形成技術」を中心に、バイオ・緑化事業の取り組みを公表した。

同社は、今回新たに遺伝子組換え技術を駆使し、セルロースエタノール製造の発酵工程で重要な役割を担う酵母菌を開発した。この酵母菌の特長は、酵素糖化工程において食物繊維を分解したときにできる糖の中で、自然界の酵母では発酵が難しい「キシロース」を高効率で発酵させることが可能であり、かつ酢酸などの発酵阻害物質に強い。これにより、世界トップクラスのエタノール発酵濃度(約47g/L)を実現している。

また駐車場緑化商品とワイヤー式の壁面緑化商品を新たに開発した。夏の晴天時の気温35℃で測定した結果、アスファルトの表面温度50℃に対して緑化駐車場は35℃。ワイヤー式壁面緑化では、夏の晴天時の気温32℃で測定した結果、緑化なしの壁表面温度42℃に対して32℃で、非緑化時と比較して約25%の室内冷房節電効果がある。

ミサワホーム 壁面太陽光パネルで冬の積雪時にも自家発電できる住宅(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031417.html
海藻主成分からバイオエタノール生産に成功 世界初(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031142.html

登録日時:2012/01/07 06:00:15 AM

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参照元

トヨタ自動車、バイオ・緑化事業の取り組みを公表
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/11/10/nt11_037.html


 

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