2011年12月05日
環境省は2011年7月27日、世界最多55%の特許数を占めた、日本の再生可能エネルギーについての資料を提出した。第94回中央環境審議会地球環境部会における前回の意見書としてWorld Intellectual Property Organization(WIPO)2010の報告書を元に作成したもの。特許シェアは米国の21%、欧州7%、国際出願、韓国、中国と続く。
科学技術振興機構がまとめた「科学技術・研究開発の国際比較2011年度版」によると、日本の再生可能エネルギーは、大学・公的研究機関の研究、企業の技術開発の双水準で「非常に進んでいる」と高評価。太陽電池は世界をリードしており、風力発電、地熱発電も欧米には劣らない。しかしバイオマス利用技術は、バイオ燃料技術等の一部を除けば、海外からの技術導入の依存度が高いため、今後、選択と集中が望まれる。
一方、企業の生産現場での技術力は欧米や中国に及ばず、「進んでいる」と評価された。国内市場が小さく実用化が遅れているとの見解。太陽電池と風力発電では世界市場が急速に拡大しているが、コスト競争力の点で劣勢である。ただし、地熱発電の実用技術では大きな世界シェアを維持している。
2008年度特許出願技術動向調査 環境・エネルギー分野で出願件数世界1位(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024923.html
燃料電池の特許、日本の自動車メーカーが上位3位を占める(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024583.html
登録日時:2011/12/05 06:00:15 AM
環境省地球環境局 参考資料
再生可能エネルギーの特許件数 14/23ページ
http://www.env.go.jp/council/06earth/y060-94/ref01.pdf
科学技術・研究開発の国際比較11年版 28/140ページ
http://crds.jst.go.jp/output/pdf/11ic02.pdf
中央環境審議会地球環境部会(第94回)議事次第より
http://www.env.go.jp/council/06earth/y060-94.html