政策・制度・技術

2011年10月29日

 

日東電工、世界初の再生可能エネルギーを創出するための浸透膜発電の共同開発へ

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  再生可能エネルギー 

 

包装材料、半導体関連材料、光学フィルムなどの総合材料メーカーである日東電工と、その100%子会社で米国現地法人のHydranauticsは2011年6月20日、ノルウェー国営の大手電力会社スタットクラフト社と、新規浸透膜発電のための共同技術開発契約を締結したと発表した。スタットクラフト社は、10年にわたり浸透膜発電の開発を行い、2009年には世界初となる浸透膜発電のプロトタイプ施設を稼動させている。

浸透膜発電とは、濃度差がある溶液を半透膜で仕切った際に生じる浸透現象から得られるエネルギーを利用する新しいタイプの発電方式。海水と淡水の濃度の差を利用し、正浸透膜を通して得られた海水側の圧力でタービンを回転させて発電する。(1)有害物質や二酸化炭素を排出しないこと、(2)天候、日照時間、昼夜を問わず安定供給が可能であること、および(3)設置面積が少なく、広大な土地を必要としないことを主な特長とする。

共同技術開発では、大規模な浸透膜発電所で利用するための浸透膜を開発する。浸透膜発電に必要な高い浸透性を有する正浸透膜を開発することで、浸透膜発電の実用化を目指す。

登録日時:2011/10/29 06:00:15 AM

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参照元

ノルウェー「スタットクラフト社」と浸透膜発電の共同技術開発契約を締結
http://www.nitto.co.jp/dpage/400.html


 

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