エネルギー・地球温暖化

2011年08月14日

 

日本郵船他、太陽光エネルギー船に船舶用ハイブリッド給電システムを搭載

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(非製造業)  環境技術 

 

日本郵船は2011年5月17日、日本郵船が運航している太陽光エネルギーを動力源の一部とする自動車運搬船「アウリガ・リーダー」(60,213トン)に、同年6月、日本郵船、川崎重工、MTI、日本海事協会が共同で開発中の船舶用ハイブリッド給電システムを搭載し実証実験を開始することを発表した。

アウリガ・リーダーは2008年12月19日に竣工して以来、約2年間にわたって太陽光パネルの発電状況や耐久性を検証してきた。その結果、発電量変動により安定的な電力供給が困難であることが分かった。実証実験では、川崎重工製大型ニッケル水素電池「ギガセル®」を利用して開発された舶用ハイブリッド給電システムに充電・放電することによって、太陽光発電による発電量の変動を平滑化し、ディーゼル発電機の出力変動を必要最小限にして、発電状態を安定させる。

実証実験の結果を基に、日本郵船とMTIは船舶での太陽光発電の一層の大規模化の開発を、川崎重工は舶用ハイブリッド給電システムの商品化を目指す。なお、このプロジェクトは、国土交通省から「船舶からのCO2削減技術開発支援事業」の補助対象事業に選定され支援を受けている。

太陽光エネルギー船竣工、実証実験開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028943.html
日本郵船 バラスト水処理システム国産第一号機の実用化決定(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030215.html
川崎重工、ニューヨーク地下鉄で鉄道システム用地上蓄電設備を実証(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030301.html

登録日時:2011/08/14 06:00:15 AM

English  

 

参照元

世界初の太陽光エネルギー船がさらに進化
‐自動車運搬船「アウリガ・リーダー」にハイブリッド給電システム搭載‐
~バラスト水処理や低硫黄燃料にも対応、環境フラッグシップに~
http://www.nyk.com/release/1413/NE_110517.html


 

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