三菱重工、環境配慮型の独身寮が竣工

総合重工業会社大手の三菱重工の環境配慮型の独身寮（東京都大田区）が2011年３月８日、竣工した。グループ会社の菱重エステートが建設し、省エネ・省資源が徹底されているのが特徴。

同寮では太陽光発電システムを採用したほか、集会室には太陽光発電と太陽熱回収を複合したエコスカイルーフシステムを導入。さらに、太陽光を蓄充電して夜間に自動点灯する屋外用LED照明や有機EL照明、太陽電池と風力発電で安定した充電を確保するソーラーウインドライト、太陽光や照明光を吸収して暗くなると光る完全ノン・エネルギーの蓄光板なども導入。厨房には、世界初の新型圧縮機搭載によりCO2排出量を夜間電力利用で約70％低減する業務用ヒートポンプ給湯機を採用する。

屋上と壁面は緑化することで、急激な温度変化から建物を保護するとともに、寮室サッシへの複層ガラス採用とあわせてCO2削減に貢献。雨水利用も導入され、これらの緑化や植栽の灌水に活用されるほか、共用トイレの洗浄水としても再利用される。

また、集会室は居住社員の集まりに用いられるとともに、周辺地域住民の交流の場として開放される。

菱重エステートなど エネルギーの65％を自給できる住宅屋根置きユニット開発（関連のJFS記事）
http://www.japanfs.org/ja/pages/029407.html

登録日時：2011/06/30 06:00:15 AM