2011年05月21日
Keywords: 環境技術 再生可能エネルギー 大学・研究機関
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、宇宙太陽光利用システム(SSPS)の活用を目指し、地上で数十メートル以上の距離を置いて、キロワット級のエネルギーを、2008年度よりレーザーで、2009年度よりマイクロ波で無線伝送する実証実験に着手している。
実証実験の主な目的は、太陽光エネルギーを高効率でマイクロ波やレーザーといったエネルギーの搬送媒体に変換し、かつ、地上では逆にマイクロ波や レーザーから電気に高効率で変換するための技術開発。
さらに、実際の宇宙太陽光発電システムの宇宙セグメント(太陽光を集め、マイクロ波やレーザーに変換して地球に送電する衛星部分)は、赤道上空36,000キロメートルの静止軌道上に置かれることになり、そこから地上の直径数100メートルから数キロメートルの面積の受電基地へ正確に、さらに安全にマイクロ波やレーザーを送電するための方向制御技術を実証する。現在は実験装置等の開発試験中で、実証実験実施は2013年度以降を計画している。
宇宙での太陽光利用システムは、資源枯渇の心配がなく、二酸化炭素の排出は受電施設のみということもあり、研究開発が進められている。
清水建設 環境アイランド「GREEN FLOAT」を赤道直下の太平洋上に建設(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030292.html
登録日時:2011/05/21 06:00:15 AM
宇宙での太陽光発電、実用化に向けて
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol53/index_j.html