エネルギー・地球温暖化

2010年08月09日

 

神戸製鋼と電力会社、高効率温水ヒートポンプを開発

Keywords:  省エネ  企業(製造業)  企業(非製造業) 

 

神戸製鋼所と中部電力、東京電力、関西電力の4社は2010年2月9日、業界で初めて90℃の温水と7℃の冷水の同時供給を実現した高効率温水ヒートポンプ「HEM-HR90」を共同で開発したことを発表した。コストと環境負荷の大幅な低減が同時に実現できる。

食料品・電子デバイスなどの工場では、材料の洗浄などに温水を、冷却や冷房などに冷水をそれぞれ循環させて使用する工程があり、主にボイラと冷凍機により供給している。温水と冷水をひとつの機器により高い効率で同時に供給できる温度としては、従来のヒートポンプでは低温が7℃の場合、高温の上限は70℃であった。

「HEM-HR90」は、温水ヒートポンプでは業界で初となる2段スクリュ圧縮機の採用、圧縮機モータの高温対応化および最適な冷媒選定により、70~90℃の温水と5~30℃の冷水の同時供給を高い効率で実現した。加熱殺菌や温水洗浄など70~90℃の温水を要する加熱工程への採用が可能となった。

従来のボイラと冷凍機を組み合わせたシステムと比べ、同機のランニングコストとエネルギー消費量は各々約6割、CO2排出量は約7割削減することができる。

高効率温水ヒートポンプ「HEM-HR90」の開発・販売について
http://www.kobelco.co.jp/topics/2010/02/
1182993_7739.html

登録日時:2010/08/09 06:00:15 AM

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