生物多様性・食糧・水

2009年08月05日

 

耕作放棄地で子どもたちが農業体験 熊本県

Keywords:  食糧  NGO・市民  地方自治体  生態系・生物多様性 

 

JFS/kids learn farming
Copyright 熊本県


熊本県は2009年度~2011年度の3年間、耕作放棄地の解消、農業理解と食育を目的に、県内の小・中学生が耕作放棄地で農作業体験を行う「子どもたちによる耕作放棄地再生モデル事業」に取り組む。

耕作放棄地を耕作可能な状態にするための除草作業や、土地を耕したりする作業は、地域の大人たちの協力で行われる。子どもたちは、耕作可能になった農地で、米やイモ類、野菜などを植え付け、収穫するまでの農業体験活動を実施。また、収穫した農作物や地元の農畜産物を使って、地域の伝統料理などを作って食べる食育活動も行う。

熊本県を11の地域に分け、各地域1ヵ所以上の学校・組織の参加を想定している。同事業に取り組む団体は、1年に限り県より補助を受ける。2009年度は支援事業(農業体験や食育のアドバイザー派遣等)や事務経費を含めて1000万円の予算が組まれている。

日本における耕作放棄地面積率(耕作放棄地面積÷(経営耕地面積+耕作放棄地面積))は1975年から1985年までは2.7%から2.9%と横ばいであったが、1990年以降増加し続け、2005年には9.7%、東京都の面積の約1.8倍に相当する38.6万haとなっている。熊本県においては1995年から2005年度にかけて4,256haの耕作放棄地が増加、2005年の耕作放棄地面積率は11.9%となっており、この事業により地域における耕作放棄地の解消の気運が高まることが期待される。

登録日時: 2009/08/05 06:00:15 AM

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