政策・制度・技術

2008年07月03日

 

松下、新技術で家電の混合プラスチック材を燃やさず処理 

Keywords:  環境技術  企業(製造業) 

 

松下電器と松下エコテクノロジーセンターは、2008年2月26日、触媒反応を用いて有機物を無害ガス化し無機物を取り出す技術の開発に成功したと発表した。この技術を家電リサイクルに用いることで、樹脂で被覆された配線や金属の混入した樹脂から、銅などの金属だけを回収することができる。

また、現在多くが焼却・埋め立て処理されている混合プラスチック材も安全にガス化できる。この技術では、自己反応熱で処理が進むことから、外部からのエネルギー供給がほとんど不要で、処理時のCO2も削減される。

同テクノロジーセンターでは、すでにこの技術を用いて、テレビのブラウン管消磁コイルなどの塩化ビニールテープを巻いた配線から内部の銅線を回収し、混合プラスチックダストも同時に投入し、無害ガス化の処理を行なっている。

松下電器では、この技術を活用して同テクノロジーセンターにおける混合プラスチックダストの全廃を目指している。将来的には、松下グループをはじめ他社のリサイクル関連事業場や生産事業場への展開も検討する考え。


http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080226-5/jn080226-5.html


http://panasonic.co.jp/eco/metec/
松下電器、世界初のプラスチック再資源化装置を開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/155-j
松下電器グループ、国内製造事業場でのリサイクル率が98.2%に (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/351-j


登録日時: 2008/07/03 10:51:35 PM

English  

 


 

このページの先頭へ