生物多様性・食糧・水

2005年10月12日

 

米国産飼料用トウモロコシから、安全性未確認の遺伝子組換えトウモロコシ検出

Keywords:  食糧  化学物質  政府 

 

農林水産省は2005年6月1日、米国産飼料用トウモロコシから安全性未確認の遺伝子組換えトウモロコシBt10が検出されたと発表した。このトウモロコシは輸入通関前であり、飼料として国内に流通することはないという。今回の事例を機に、輸入の際の検査対象を全船に強化拡大する。

検出されたのは2005年5月から6月に名古屋・苫小牧など5港に着岸した船舶からサイロに積み下ろされたもので、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律(飼料安全法)に基づき、独立行政法人肥飼料検査所が港湾サイロに対して実施した立入検査による。陽性合計数量は2005年7月12日現在、13,138トン。

厚生労働省では、食品の原材料として用いられる米国産トウモロコシ(デントコーン)について、2005年5月9日より輸入時にBt10に係るモニタリング検査を実施しており、現在のところ検出した事例はないが、飼料用のトウモロコシから検出されたという農林水産省の公表を受け、検査の頻度を拡大し、全船を対象として品目ごとに実施、検査を強化すると発表した。

輸入されている米国産の食品用トウモロコシ(デントコーン)の約9割が分別管理され、遺伝子非組換えとされているという。





登録日時: 2005/10/12 06:10:43 PM

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