2005年07月18日
Keywords: 政策・制度 大学・研究機関 政府 生態系・生物多様性
2000年10月から北海道環境科学研究センターと科学技術振興機構(JST)の共同研究によって開発されたBirdBase(アジアの鳥類分布データベース)がウェブ上で公開されている。
2004年11月現在、北海道環境科学研究センター、バードライフ・インターナショナル、環境省、(財)日本野鳥の会の4機関から公表されている850種・亜種の鳥類のデータが30万件以上収録され、分布状況などを検索することができる。
それまで鳥類の分布調査は様々な機関や個人によって行われてきており、データが分散していたため、画期的なシステムであった。また既存データの公開だけでなく、一般の愛好家からの目撃報告も、書式を整えてオンラインで登録することもできるようになった。
近年鳥インフルエンザの流行により、家禽の保護やヒトへの感染が危惧されているため、野生鳥類の大量死や人畜共通感染症に関するプロジェクトでもこのデータベースが利用されるようになってきており、鳥類の研究者のみならず、環境保護や衛生の視点からの利用についてもその価値が評価されるようになってきており、今後ますます発展することが予想されている。
http://www.jst.go.jp/pr/info/info3/
http://birdbase.hokkaido-ies.go.jp/index.html
登録日時: 2005/07/18 10:40:31 PM
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