エネルギー・地球温暖化

2005年04月18日

 

日本の電力会社、再生可能エネルギーの取り組み大いに出遅れ

Keywords:  再生可能エネルギー  NGO・市民  企業(非製造業)  地球温暖化 

 

WWFは、2004年11月末、世界の主要な電力会社の再生可能エネルギーへの取り組みを報告したが、日本の電力会社11社中、最高点は北海道電力の2.9点(10点満点)で、再生可能資源による電力が全電力の4.8%(2002年度)を占めているほか、今後に向けた評価も高かった。一方、他の10社中8社は1点以下で、温室効果ガスの削減に向けた具体的な対応策が早急に求められる。

このレポートは、WWFが実施する「PowerSwitch!」キャンペーンに先駆けて作成され、世界の主要な電力会社71社について調査したもの。この71社で、OECD諸国とロシアを合わせた国の65パーセントの電力を産出。電力部門のCO2排出量は全体の37パーセントを占め、最大の温室効果ガス排出源。

調査では、再生可能エネルギーと熱・電力をともに発生させる点で効率の良い天然ガスについて、その使用、販売、投資状況がランク付けされた。全般に、温室効果ガス排出削減に向けて、再生可能エネルギーやエネルギー効率の高い資源への投資は進んでおらず、10点満点中、6割弱の企業が1点以下、9割以上の会社が3点以下であった。

71社中、トップだったのはスペインのイベルドローラ社で4.3点。ヨーロッパで0点の企業はなかった。WWFの分析では、日本とオーストラリアでは、再生可能エネルギーの使用が極端に抑えられていると報告されている。





登録日時: 2005/04/18 06:46:04 PM

英語記事はこちら


 


 

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