2004年08月21日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(非製造業) 再生可能エネルギー 大学・研究機関 政府 環境技術 生態系・生物多様性
2004年4月、山形県立川町で、「木質系バイオマス・ガスコージェネ設備実証実験事業」施設が稼動した。(株)立川CSセンターが、NEDO(独立法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の2003年度共同研究募集に応募し採択された5年間の事業で、1年目に実証実験施設を建設し、4年間のデータを収集する。
立川CSセンター内に設置された実験施設は、前処理設備、ガス化設備、コージェネ設備の3つ。ここに約1km離れた場所にある製材所から廃材を運搬、オガ粉製造機で粉砕しガス発生炉に投入して、バイオガスを発生させる。発生したガスは、除塵・除湿し、発電・コージェネ設備に供給して電力と熱を得る。発電量は毎時50キロワット(発電効率15%)、総合効率75%を計画。
バイオガスは汚泥炭化装置の補助燃料に、電力は施設の動力、廃熱は施設の暖房や、立川CSセンターで生産している土壌改良微生物資材「TCSばくたん」の乾燥などに利用される。
立川CSセンターではこの実証実験をもとに、分散するバイオマスエネルギーを地域の資源として活用・販売を目指す。立川町は、エコグリーンタウン立川構想に基づいて、完全資源循環型社会の形成に取り組んでおり、事業のゆくえに大きな期待を寄せている。
登録日時: 2004/08/21 11:25:22 AM
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