エネルギー・地球温暖化

2003年06月09日

 

大阪市、建設中の配水場に水力発電設備を導入

Keywords:  再生可能エネルギー  地方自治体 

 

大阪市水道局は、2004年3月に完成予定の長居配水場に水力発電設備を導入する。省エネルギー・コスト削減が目的で、同施設の年間消費電力の20%程度をまかなう予定。2003年10月頃に着工し、翌年秋の稼動を見込んでいる。

浄水場できれいになった水を各家庭に送り届ける前に蓄えるのが配水場の役割。建設中の長居配水場は、長居公園の地下駐車場のさらに下に位置するため、通常の配水場よりも深い場所にある。そこで配水場に水が入る際の落差と、配水管がもつ圧力を利用して発電する。これにより、年間約180万kWhを発電し、約2000万円分の電力費が削減できる。導入に必要な初期コストも8年程度で回収できる見込み。

大阪市はそもそも地形が平坦で、配水の際には電気を使用した加圧が基本。そのため、これまでにも省エネルギー、コスト削減方法がいろいろと考えられてきた。既に柴島(くにじま)浄水場には太陽光発電設備が設置されており、今後もこうした自然エネルギーを利用した浄水、配水のしくみを取り入れていきたい考え。






登録日時: 2003/06/09 10:14:33 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ