2002年11月11日
Keywords: 再生可能エネルギー 企業(非製造業) 地球温暖化
大和ハウス工業は、同社が展開するリゾートホテルに風力発電を導入し始めた。石川県にある「能登ロイヤルホテル」は、全使用電力の3割を風力でまかなっている。
日本海を望む能登ロイヤルホテルでは、冬に風速20m/s前後の強い季節風が吹く。フル稼働すれば1200kWを発電し、差し引き400kW余ることになる。そこで北陸電力の送電線網と接続(系統連携)し、余剰電力を売電する。売電価格は北陸電力が設けている風力発電用の「余剰電力購入メニュー」に基づき、買電の契約料金と同じ1kWh当たり約13-14円になる。「いまのところ、大きなトラブルもなく、回っています」
本格稼働後の昨年7月からの1年間で、ホテルの年間使用電力量、約270万kWhの約3分の1を発電した。「年間90万kWhの発電量は380tものCO2を削減したことになる」とのこと。
加えて、大型風車をホテル間近で見られることもあって、「宿泊客の評判は上々」で、一度泊まって風車のあることを知って感心し、再びホテルを訪れる顧客も出てきた。大和ハウス工業は「能登ロイヤルホテル」、「沖縄残波岬ロイヤルホテル」に続き、風力を導入するホテルを検討している。
http://www.daiwaresort.co.jp/noto/index.html
登録日時: 2002/11/11 05:40:02 AM
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