政策・制度・技術

2002年08月22日

 

携帯電話の電波を吸収する磁性木材を開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

携帯電話の電波を吸収する磁性木材を、岩手大工学部の岡英夫助教授を中心とする研究グループが開発した。磁性粉と接着剤を一定の比率で混合し、木材でサンドイッチ状に挟んだもの。この磁性木材を使った音楽ホールや病院では、携帯電話が使えなくなる。

磁性体には一般に電波吸収能力があるが、ニッケル・ジンク・フェライトの粉末を、特定の割合で接着剤と混ぜ合わせると、携帯電話の電波(800メガヘルツ台?数ギガヘルツ)を極めて効率良く吸収することが判明した。

電波吸収体は従来、ゴムと磁性体を使った物などがあったが、今回の開発により、吸収効果を持った「木材」を製造することが可能になり、建材として活用できる。研究成果は先ごろ発売された英国の科学雑誌「ニューサイエンティスト」に紹介された。






登録日時: 2002/08/22 08:06:35 AM

英語記事はこちら


 


 

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