ProjectsJFSのプロジェクト

 

サステナビリティ・カレッジ 第3期カリキュラム

第3期(2008〜2009年):「多様性とサステナビリティ」

野生動植物の生命の尊さや、人と人との間にある、人種や文化など、さまざまな多様性を尊重することを学びます。

私たちの暮らしを支える、生物・生態系の多様性

college_biodiversity01.jpg 地球上にはさまざまな生物がつながりあって暮らしています。私たちの生活も、その豊かで多様な生態系の恩恵なしには成り立ちません。ところが、世界中で今、生物多様性が危機に瀕しています。市民、企業、自治体などの先進的な取り組みを学び、私たち一人ひとりと生物多様性の「つながり」を考えます。

 
第1回:2008年10月23日(木)
「企業が生物多様性保全に取り組む意味」

college_adachi_naokisan.jpg Copyright JFS

足立直樹氏
(サステナビリティ・プランナー、株式会社レスポンスアビリティ代表取締役)

東京大学理学部卒、同大学院修了、理学博士。国立環境研究所で東南アジアの環境科学の研究に従事した後に独立。持続可能な社会の構築を目指し、多くの先進企業の環境経営やCSRのコンサルティングを行う。アジア各国におけるCSRの状況に詳しく、地域社会と地球環境の持続可能性を高める企業経営の推進を支援している。企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB)事務局長、日本生態学会常任委員、ナチュラル・ステップ・ジャパン理事なども兼務する。

 

第2回:2008年11月25日(火)
「エコツーリズムと野生動物保護の両立」

college_minamisan.jpg Copyright JFS

南正人氏
(ワイルドライフコミュニティ研究所代表)

1957年生まれ。理学博士。専攻は動物社会生態学、特にニホンジカの行動生態学。宮城県の離島で150頭の野生シカに名前をつけ、19年間観察を続けている。1993年(株)星野リゾート入社、エコツアー・環境教育部門ピッキオの責任者、(株)ピッキオ代表を経て、2008年、ワイルドライフコミュニティ研究所設立。軽井沢で、クマなどの保護と被害防除に取り組む。


 

第3回:2008年12月18日(木)
「地域住民、企業、行政の協働で流域の自然を守る」

college_iijimasan.jpg Copyright JFS

飯島博氏
(NPO法人アサザ基金代表理事、霞ヶ浦北浦をよくする市民連絡会議事務局長)

中学生時代に水俣病などの公害事件を知り、自然と人間の共存について考え始める。1995年から湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業「アサザプロジェクト」を推進。湖岸植生帯の復元事業や外来魚駆除事業、流域の谷津田の保全などを、地域住民、学校、企業や行政と協働で「市民型公共事業」として取り組み、100年後には「トキ」の舞う霞ヶ浦を目指す。『よみがえれアサザ咲く水辺』など編著書多数。

 

誰もが「自分らしさ」を生かせる、多様性を重視した組織のあり方

college_biodiversity02.jpg社会の中には、さまざまな背景を持つ人がいてこそ新たな価値観が見えてくるはずです。企業経営でも、多面的な思考を取り込むことで、競争力を高めようという考え方が生まれています。多様性を尊重し生かすことが、なぜ組織の持続可能性を高めるのか、更に社会全体の豊かさとの関連を考えてみましょう。

 
第4回:2009年1月22日(木)
「人の多様性が持続可能な組織をつくる」

college_tamurasan.jpg Copyright JFS

田村太郎氏
(ダイバーシティ研究所代表)

兵庫県生まれ。阪神大震災で被災した外国人への情報提供を行うボランティア活動を機に「多文化共生センター」を設立。日本における多文化共生社会の形成に長く携わる。2007年1月に「ダイバーシティ研究所」を設立。CSRやNPOをキーワードに、多様性を組織や地域の力につないでいくための提言や調査研究活動を展開している。

 

第5回:2009年2月24日(火)
「僕が15歳で社長になった理由--ハンディキャップを『障害』にしない社会を」

college_iemochisan.jpg Copyright JFS

家本賢太郎氏
(株式会社クララオンライン代表取締役社長)

1981年生まれ。11歳でパソコンやネットワークに関心を持ち、15歳でクララオンラインを設立。14歳で脳腫瘍の摘出手術を受けた際に車椅子生活になるも、18歳で奇跡的に運動神経が回復し車椅子が不要に。1999年1月、米Newsweek誌にて「21世紀のリーダー100人」に選ばれている。2007年3月早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。

 

第6回:2009年3月26日(木)
「誰もが働きやすい『ワークライフバランス』をめざして」

college_takenobusan.jpg Copyright JFS

竹信三恵子氏
(朝日新聞編集委員)

経済部記者、シンガポール特派員、学芸部次長などをへて2007年4月から編集委員(労働・ジェンダー担当)。2005年まで内閣府男女共同参画会議専門委員。少子化と女性労働、非正規労働者と貧困、ワークライフバランスなどくらしと労働の接点について問題提起を続ける。主著に『ワークシェアリングの実像』(2002年、岩波書店)など。

 

文化・民族の多様性が織り成す豊かな社会

college_biodiversity03.jpg今や200万人を超えた日本在住の外国人。雇用や教育の面で、不自由な思いをしている人も少なくありません。一方、「単一民族国家」と思いがちな日本にも、さまざまなルーツを持った先住民族がいます。文化的・民族的なマイノリティ(少数者)にも暮らしやすい、サステナブルな社会の形を探ります。

第7回:2009年4月27日(月)
「『100人村ワークショップ』で感じる世界の多様性」

JFS/college_kamijosan Copyright JFS

上條直美氏
(立教大学異文化コミュニケーション研究科特任准教授)

東京YMCA、NGO、明治学院大学国際平和研究所などを経て現職。NPO法人開発教育協会副代表。共著に『地域から描くこれからの開発教育』(新評論)、『開発教育―持続可能な世界のために』(学文社)、『ワークショップ版世界がもし100人の村だったら』(開発教育協会)など。

 

第8回:2009年7月14日(火)
「東京に生きるアイヌ--日本の先住民を知る」

JFS/college hasegawasan Copyright JFS

長谷川修氏
(「レラの会」代表、「アイヌウタリ連絡会」事務局長)

北海道生まれ。東京の鶴川農村伝道神学校を卒業後、鳥取の教会を拠点に社会問題に取り組む。アイヌ民族グループ「レラの会」代表。首都圏のアイヌ団体でつくる「アイヌウタリ連絡会」事務局長。現在、山梨県在住。建設業の傍ら、自然農にも取り組む。

 

第9回:2009年6月22日(月)
「多文化・多言語コミュニティを結ぶメディアの試み」

JFS/college_hibinosan Copyright JFS

日比野純一氏(株式会社エフエムわいわい代表取締役、世界コミュニティラジオ放送連盟日本協議会)

新聞記者を経て、救援ボランティアとして向かった阪神・淡路大震災の避難所で、言葉の壁からくる被災住民同士の対立を目の当たりにしたことをきっかけに、多言語で生活情報を伝えるコミュニティ放送局「FMわいわい」を開局。神戸市長田区を拠点に、新しい市民メディアを活用した多文化・多民族社会のまちづくりに取り組む。

 

新しい価値を創造し、社会を変える生き方

college_biodiversity04.jpg動植物の生息地、自然環境に配慮した文明のあり方。様々な違いを尊重して、誰もが生き生きと暮らせる社会。こうした社会を目指すには、私たちはどのような生き方を選ぶ必要があるでしょうか。既存のルールに捉われない働き方・生き方を選んできた先輩諸氏に学び、新しい時代をひらく鍵を発見して下さい。

第10回:2009年7月21日(火)
「ビジネスが提供する『幸せ』を再考する」

JFS/college morisan Copyright JFS

森哲郎氏
(しあわせ創研代表)

投資情報誌・経済雑誌記者経て、ISO 14001の審査、環境・社会報告書審査やCSR関連のコンサルティングに従事。2006年4月に独立。環境主任審査員、中小企業診断士、中央大学大学院兼任講師(環境会計・環境監査を担当)。ゆるやかな菜食料理を実践し、食や心の面からも環境問題解決への糸口を模索。著書に『アメリカの環境スクール』『CSR入門講座―推進組織体制を構築する』など。

 

第11回:2009年8月25日(火)
「いくつもの壁にぶつかりながら―社会起業家として生きる」

JFS/college muratasan Copyright JFS

村田早耶香氏
(NPO法人かものはしプロジェクト共同代表)

1981年生まれ。2001年、「第2回 子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議」若者代表。大学在学中の2002年、「児童買春という悲劇をなくしたい。世界の子どもたちが笑って暮らせる世界を創りたい」と、仲間と共に「かものはし」を創業。日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」リーダーシップ部門、国際青年会議所「TOYP (TheOutstanding Young Person)」(2007年)などを受賞。

 

第12回:2009年9月30日(水)
「ブータンが目指すGNH(国民総幸福量)」

JFS/College tsujisan Copyright JFS

辻信一氏
(文化人類学者、環境運動家)

明治学院大学国際学部教授。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。NGOナマケモノ倶楽部の世話人を務めるほか、「スロ-」や「GNH」というコンセプトを軸に環境文化運動を進める。ナマケモノ倶楽部を母体として生まれたビジネスにも取り組む。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』『GNH―もうひとつの"豊かさ"へ〜10人の提案』など。

 


 

このページの先頭へ