政策・制度・技術

2013年05月30日

 

NEDOなど、高輝度・小型LED水中照明を開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、鹿児島大学、北九州産業学術推進機構は2013年2月7日、高輝度・小型の水中照明の開発に成功したことを発表した。水中照明は、主にイカ釣り漁船等に代表される夜間の漁業に使用されるが、新開発品は従来の白熱灯照明に比べて大幅な省エネを実現できる。

LED照明を高度化するには、発熱問題の解決が不可欠である。今回、高性能放熱システムを開発したことで、従来比10倍以上の高密度でLEDを配置することが可能になり大光量・高輝度化を実現できた。

さらに、対象となる魚種に適したスペクトルを持つLEDを選択することで、魚を誘引するために有効なエネルギーの比率を高められることが実証できた。実際の漁場において、170Wの開発品は従来型の4kW白熱灯と同等の効果があると認められ、電力消費量は20分の1以下に削減できる。

新開発品は、水中土木作業や海底探査など、従来型LED照明では輝度が不足で導入が難しかった分野についても導入・普及が期待できる。さらに、空中のLED照明についても大光量・高輝度化の実現を目指す考え。

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