政策・制度・技術

2013年04月17日

 

日立造船と住友化学 津波で塩害を受けた農地の修復技術を確立

Keywords:  環境技術  企業(製造業) 

 


日立造船と住友化学は2012年12月12日、津波による塩害や微細がれき混入の被害を受けた農地の修復技術を確立したことを発表した。両社は2011年11月から東日本大震災で津波による被害を受けた宮城県亘理郡亘理町の水田において実証実験を行ってきており、今回の成果はその実験結果を反映させたもの。

今回の大震災の津波で被災した農地は、海水による塩害だけでなく、津波で運ばれた土砂や微細がれきの効率的な除去が困難であることから修復が遅れている。

今回の実証実験では、日立造船が高精度に地表や潮位等を測定することができるGPSや洗浄分級技術を用いた土壌浄化のノウハウを、住友化学が農薬や肥料の事業を通じて培ってきた土壌診断や施肥方法の知見を、それぞれ生かした。修復した土に肥料を与えて稲を植えたところ、10月には品質、味ともに問題のない米が収穫できたという。

両社は、今回確立した農地修復技術を生かした活動を展開し、被災地の農業の復興に貢献したいとしている。

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