2013年02月14日
日立製作所は2012年10月10日、直接メタノール形燃料電池(DMFC)向けに、高価な白金を使わない電極を開発したことを発表した。この電極により、DMFCのコストを約45パーセント低減できる見込み。今後、災害時や室外使用向けのポータブル機器などの小型電源への適用をめざす。
DMFCは、メタノール水溶液を燃料とし、高分子電解質膜を利用した燃料電池で、メタノール水溶液と空気とを直接電極に供給することで発電するため、水素製造のための補機が不要で小型化が容易。同社は、1960年代から燃料電池の開発に取り組み、2001年には固体高分子電解質膜を用いたDMFCの開発を開始した。
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