2013年01月31日
日本の公共放送を担う日本放送協会(NHK)は2012年8月29日、災害現場など電源供給が途絶えた状況においても、太陽光と風力のハイブリッド発電によって、動作に必要な電力を確保することができる可搬型・全天候型の放送用ロボットカメラを、国立大学法人九州大学と共同で開発したと発表した。
風力発電には従来の風車と比較して約2.5倍の発電量を得られる高効率な「レンズ付き風車」を採用し、風車の小型・軽量化とともに1kWクラスの発電量を実現した。
電源部には大容量の蓄電池も装備し、天候の影響などで太陽光や風力による発電が困難となった場合でも約3日間の動作が可能。蓄電池の残量が少なくなった場合に、必要最小限の機器だけを動作させる省エネモードも備えている。複数の伝送手段に対応していて、災害現場などからでもロボットカメラ映像をより確実に伝送できる。
NHKは宮城県亘理町のビル屋上にこの装置を設置し、1年程度をかけて運用データを収集・解析し、今後の整備に反映していく予定。
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