政策・制度・技術

2013年01月03日

 

昭和電工 高効率な温暖化ガス分解装置を製品化

Keywords:  環境技術  企業(製造業) 

 

化学大手の昭和電工は2012年9月5日、液晶パネルや半導体の製造工程で使用される温室効果ガス「PFC(パーフルオロカーボン)」を効率的に分解処理できる装置を開発し、2012年内に販売を開始すると発表した。

PFCは地球温暖化係数の高い温室効果ガスで、使用後の排出時には分解処理が必要となる。分解方法には「化学反応方式」と「触媒方式」があるが、「化学反応方式」は排水処理が不要でCO2排出量が少ない一方、ランニングコストの高さと一度に処理できる排ガス量の少なさが難点であり、「触媒方式」は、ランニングコストと処理容量に優れる一方、排水等の後処理が必要だった。

今回開発された製品は、両方式の利点を融合したハイブリッドシステムを採用し、水処理工程が不要でありながら、処理能力の増加とランニングコストの削減も実現した。

同社では、液晶パネルや半導体製造の分野で高い成長が期待される中国などの海外市場を含め販売を展開し、2015年には排ガス処理装置事業全体で年間30億円の売上を目指すとしている。

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