政策・制度・技術

2012年12月14日

 

東北大学、「発電しながら糖度を測る」電源不要のバイオセンサを開発

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

JFS/New Self-Powered Biosensor Monitors Sugar without Battery JFS/New Self-Powered Biosensor Monitors Sugar without Battery
Copyright 東北大学


東北大学大学院工学研究科の西澤松彦教授は、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)ナノチューブ応用研究センターの畠賢治上席研究員と共同で、「巻ける」「貼れる」世界初の柔らかい酵素電極シールを開発し、ブドウ糖水溶液から世界最高の効率で発電することに成功した。研究の一部が2012年8月にドイツ科学誌「Advanced Energy Materials」にオンライン掲載された。

現在、健康管理や商品管理に用いられているバイオセンサでは、必要な電池のサイズが大きく、環境や生体に有害な金属や反応溶液を含む。今回開発された有機物製の酵素電極シールは、果汁などのバイオエネルギーを直接利用する安全な発電システムであり、発電量が果汁の糖分量に比例するため、センサとしても利用できる。

研究グループでは酵素電極フィルムの技術を特許出願しており、実用化に協力できるパートナー企業を募集中。

English  

 

 

このページの先頭へ