政策・制度・技術

2012年12月02日

 

「バイオマス事業化戦略」、地域産業創出と分散型エネルギー供給体制強化へ

Keywords:  政策・制度  再生可能エネルギー  政府 

 

農林水産省は2012年9月6日、同省を含む7府省連携により「バイオマス事業化戦略」が決定されたことを発表した。バイオマス活用推進基本法に基づき2010年に閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」の目標達成のための指針を示すほか、震災・原発事故を受け、自立・分散型エネルギー供給体制強化を図るものとしても位置付けられる。

基本計画では2020年までに炭素量換算で約2,600万トンのバイオマスを活用し、温暖化抑制と約5,000億円規模の新産業創出を図る等の目標が掲げられている。今回の戦略では「技術ロードマップ」作成、これに基づく重点活用すべき技術とバイオマス資源の選定、原料調達から販路確保までの主要項目ごとの戦略の整理等が行われた。

また、バイオマスの年間エネルギーポテンシャルとして、2020年の利用率目標がエネルギー利用により達成された場合、電力利用可能量で約130億kWh(約280万世帯分)、燃料としての利用量(原油換算)で約1180万kL(ガソリン自動車約1320万台分)、温室効果ガスの削減量で約4,070万t-CO2(温室効果ガス排出量の約3.2%相当)との試算も示された。

関連のJFS記事:
国内企業のバイオマス利活用市場、2015年度には2579億円に拡大
群馬県、2021年度までにバイオマス利用率81%を目指す

English  

 

 

このページの先頭へ