2012年11月18日
プラント施設の建設を手がけるIHIプラント建設、温度差発電事業に取組むゼネシス、プラント設備の制御・運転監視システムを扱う横河電機の3社は、共同で応募した沖縄県「平成24年度海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」の受託を2012年7月9日発表した。
2013年3月までに小型の実証設備を設置し、久米島町の沖縄県海洋深層水研究所が取水する海洋深層水及び表層水の一部を利用して、実用に向けた実証試験を行う。
海洋温度差発電は、暖かい表層水と冷たい深層水の温度差を利用して発電を行う仕組み。表層水を温熱源としてアンモニアなどの低融点媒体を気化させた蒸気で発電タービンを回転し、深層水を凝縮器に通すことで蒸気を液体に戻し、繰り返し利用する。特に海洋温度差の大きい熱帯・亜熱帯地域に適した技術として注目が集まっている。